- 全世界株式インデックスってどんなもの?
- 全世界株式インデックスのメリットとデメリットは?
- 全世界株式インデックスに連動したおすすめの投資信託は?
全世界株式インデックスに投資を検討している方は、この様な疑問をお持ちではないでしょうか?
全世界株式インデックスとはその名の通り、全世界の株式を対象とした株価指数であり、連動をしているインデックスファンド(投資信託)も多くあります。
全世界の株式に簡単に分散投資ができるので、非常におすすめのインデックス投資です。
ただし、投資をする前に特徴を理解しておく必要があります。
この記事では、全世界株式インデックスの概要や、メリットとデメリット、全世界株式インデックスに連動したおすすめのインデックスファンドついて解説します。
ぜひ最後までお読みください。
全世界株式インデックスとは?
全世界株式インデックスとはその名の通り、全世界の株式をカバーしている株価指数です。
S&P500、NYダウ、NASDAQ100などの株価指数に連動しているインデックスファンドも人気がありますが、これらはアメリカ株式のみが対象です。
全世界株式インデックスは、アメリカ以外の国へも分散投資ができるので、人気となっています。
全世界株式に連動する株価指数の種類
全世界株式に連動する株価指数は、どんなものがあるのでしょうか?
全世界株式に連動する株価指数は、下記の3つが代表的です。
MSCI ACWI
MSCIとは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社の略。
ACWIとは、オール・カントリー・ワールド・インデックス(All Country World Index)の略です。
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が公表している、日本を含む全世界を対象とした株価指数です。
- 投資対象国:先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の計47ヵ国。
- 投資範囲:大型株、中型株。
- 投資銘柄数:約3,000。
- 投資対象国トップ5は、アメリカ:62.0%、日本:5.4%、イギリス:3.7%、カナダ:3.1%、フランス:2.7%。
※2022年9月時点。
MSCI ACWI(除く日本)
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が公表している株価指数ですが、こちらは日本以外の全世界を対象とした株価指数です。
海外の株式と日本の株式を別々に管理したい人は、こちらがおすすめです。
- 投資対象国:日本を除く、先進国22ヵ国と新興国24ヵ国の計47ヵ国。
- 投資範囲:大型株、中型株。
- 投資銘柄数:約2,700。
- 投資対象国トップ5は、アメリカ:65.5%、イギリス:3.9%、カナダ:3.3%、フランス:2.8%、スイス:2.7%。
※2022年9月時点。
FTSE GACI
FTSEイーターナショナル社が公表している株価指数。
GACIは、グローバル・オール・キャップ・インデックス(Global All Cap Index)の略です。
- 投資対象国:先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の計47ヵ国。
- 投資範囲:大型株、中型株、小型株。
- 投資銘柄数:約9,000。
- 投資対象国トップ5は、アメリカ:57.8%、日本:6.2%、イギリス:4.2%、カナダ:3.7%、中国:3.2%。
※2022年6月時点。
全世界株式インデックスのメリット
全世界株式インデックスには、多くのメリットがあります。
代表的なメリットを見ていきましょう
過去の成績は右肩上がり
下記は、MSCI ACWIの2008年3月から2023年3月までの長期チャートです。
Google Financeより引用
リーマンショックとコロナショックがあった年は一時的に下がっていますが、全体的には右肩上がりです。
短期では下がってしまう時期もありますが、長期では今後も上がり続けていくと言われています。
簡単に全世界に分散投資できる
全世界の1,000を超える株式を含んでいるために、簡単に全世界に分散投資することができます。
S&P500などのアメリカ株式のインデックスファンドとは違い、数十ヵ国に分散投資もできるので、リスク分散をしたい方にはおすすめです。
投資初心者でも簡単に投資ができる
これはS&P500や他のインデックス投資にも言えますが、投資初心者でも簡単に投資ができます。
全世界株式インデックスのデメリット
メリットの多い全世界株式インデックスですが、デメリットもあります。
デメリットについても、理解をしておきましょう。
S&P500と比べると過去のパフォーマンスが低い
2011年10月からの10年間をS&P500と比べると、下記グラフの通りS&P500にパフォーマンスが負けています。
楽天証券より引用
ただし2022年1月以降の1年間は全世界株式インデックスのパフォーマンスが勝っているため、今後はどうなるか分かりません。
分散投資はできるけどアメリカの割合が半分以上
全世界株式インデックスは、名前の通り全世界に分散投資ができるのですが、アメリカ株式の割合が約60%を占めています。
そのため、S&P500などのアメリカ株式のインデックスよりはリスク分散ができますが、それでもアメリカ株式の影響を大きく受けてしまいます。
短期では利益が出にくい
インデックス投資全般的に言えることですが、短期では利益が出づらず、マイナスになることもあります。
長期投資でないと利益が出にくいので、短期投資には向いていません。
おすすめの全世界株式インデックスファンド
全世界株式インデックスファンドに投資をする場合、いくつかの選択肢があります。
おすすめのインデックスファンドを、下記に紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 連動指数:MSCI ACWI
- 純資産総額:9,099億円(2023年3月現在)
- 信託報酬:0.1144%
- NISA:対応
全世界株式インデックスで、一番有名だと思われる投資信託です。
オールカントリーや、略してオルカンとも呼ばれています。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
- 連動指数:MSCI ACWI(除く日本)
- 純資産総額:2,136億円(2023年3月現在)
- 信託報酬:0.1144%
- NISA:対応
日本以外の全世界を対象にしている投資信託です。
海外の株式と日本の株式を別々に管理したい人におすすめです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 連動指数:FTSE GACI
- 純資産総額:2,458億円(2023年3月現在)
- 信託報酬:0.199%
- NISA:対応
FTSE GACIの連動している投資信託です。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま(全世界株式))
- 連動指数:FTSE GACI
- 純資産総額:912億円(2023年3月現在)
- 信託報酬:0.1102%
- NISA:対応
こちらもFTSE GACIの連動している投資信託ですが、信託報酬が安めに設定されています。
全世界株式インデックスのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、初心者向けにわかりやすく、全世界株式インデックスについて下記の通りまとめました。
- 全世界株式とは?
- 全世界株式に連動する株価指数の種類
- 全世界株式インデックスのメリット
- 全世界株式インデックスのデメリット
- おすすめの全世界株式インデックスファンド
全世界株式インデックスは、簡単に全世界に分散投資ができる、素晴らしい投資です。
ただ、全世界とは言っても、アメリカの割合が約60%を占めているなど、特徴を理解して投資をする必要があります。
メリットやデメリットを理解した上で、興味がある方はぜひ全世界インデックスファンドへの投資をご検討ください。
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